患者とともに病気と闘う看護師は、日々、感染のリスクにさらされながらケアにあたっている。自分自身を守るだけでなく、患者への感染を防ぐためにも、感染予防対策を徹底することは看護師にとって重要な責務である。感染予防の基本は、手洗い、マスク着用、うがいだ。特に、手洗いは感染症予防に欠かせない要素だ。石鹸と流水で、手のひら、手の甲、指の間、爪の間などを丁寧に洗い、しっかりと乾燥させることが重要だ。また、マスクは、飛沫感染を防ぐ意味があるため、患者と接する際は必ず着用しよう。うがいは、口の中の細菌やウイルスを洗い流し、感染症を予防するために行うものだ。
感染予防対策と合わせて、免疫力を高めることも忘れてはならない。免疫力とは、体内に侵入してきた細菌やウイルスから身体を守る力のことだ。免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなるだけでなく、重症化しやすくもなる。免疫力を高めるためには、規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠を心がけよう。特に看護師は業務上、夜勤や残業があることが多い。不規則な生活になりやすいため、日頃から自身の健康管理を徹底する必要があるだろう。なにより睡眠不足や疲労、ストレスは、免疫力の低下に直結する。仕事のパフォーマンスも低下するだろう。看護師として、心身ともに健やかな状態で働きたいなら、十分な休息と睡眠をとり、心身ともに健康な状態を保つ意識を持つことが大切だ。